
十二支の「巳(ヘビ)」を深堀り
-巳(ヘビ)と「甲・乙・丙」のつながり-
明けましておめでとうございます。2025年、巳年のスタートですね。
ヘビ(巳)というと、古代から世界中の文化や神話で特別な象徴とされてきた動物であり、その存在には深い意味が隠されています。
今回は、十二支の「巳」について深堀し、幅広い視点からヘビの魅力をご紹介します。
ヘビの神秘
ヘビに対する考え方や信仰は、地域や文化によって異なりますが、共通しているのはその神秘性です。
日本では、ヘビは弁財天の使いや水神とされることが多いです。弁財天は音楽や芸術、財運を司る女神で、ヘビはその霊力を象徴します。また、稲作文化とも深い関わりがあり、水田の守り神として崇められてきました。
海外のヘビ神話でいうと、ギリシャ神話では、医療の象徴であるアスクレピオスの杖にヘビが巻き付いており、インド神話では、ナーガという蛇神が存在し、守護神として崇拝され、古代エジプトでは、ウラエウスと呼ばれるコブラは王権の象徴とされました。
これらの文化的背景が示す通り、ヘビは単なる動物でなく、人類にとって深い意味を持つ存在などです。
干支における巳(ミ)
十二支はもともと古代中国で発展した歴訪に由来し、動物と組み合わせることで分かりやすく広まりました。ネズミに始まり、牛、虎、兎、龍と続き、6番目の「巳」は、天文学的には太陽が南中し、春が終わり、初夏へと移行する時期を指します。
暦では午前9時から午前11時ごろを「巳の刻」といい、この時間帯は日が高く、生命力がピークに達する象徴的な時期とされています。
「巳」の漢字は、「已に(すでに)」という意味からきており、「成長がある段階で一旦止まる」・「変化の中間地点」を意味します。ヘビが脱皮する姿にも見られるように、成長の節目や転機を暗示しています。
ヘビは世界各地で様々な象徴として捉えられています。以下で一例をみてみましょう。
①復活と再生
脱皮を繰り返すヘビは、古い自分から新しい自分へと生まれ変わる象徴です。
②知恵と神秘
ヘビは古代エジプトやギリシャ神話で知恵や医術の象徴とされ、賢さや隠された真理を内包しています。
③陰と陽
ヘビの姿はしばしば陰陽のバランスを象徴し、善悪や光と闇、正反対の概念を内包しています。
十二支における「巳」は、こうした象徴とされています。
つちのとについて
十二支は十干(じっかん)と組み合わせてさらに細分化されます。十干には、「甲(きのえ)」、「乙(きのと)」、「丙(ひのえ)」、「丁(ひのと)」etc.といった10種類があり、これらが陰陽五行と結びついています。
つちのとは、十干の中で「巳」に当たります。
つちのととは、土の弟を意味し、土の性質を持ちながら、陰の要素が強いとされています。大地が内包する静かな力、形を保ちながらも変化の準備をしている状態を象徴します。
巳(ヘビ)とつちのとが組み合わさると、内側に秘められた力や知恵が静かに成長し、次の変化に向けた準備が整う、そんな状態を示します。まさに脱皮前のヘビがじっと静かに待つような姿です。
「甲」・「乙」・「丙」は現代における日常生活でも活用されています。これらは契約書や法律用語でお馴染みですよね。
例えば、契約書では、
・甲(きのえ)・・・契約の主体、第一当事者を指す
・乙(きのと)・・・第二当事者
・丙(ひのえ)・・・第三当事者
このような意味合いで表記されます。
これらの用語は、十干が序列や順序を表す役割を持っているためです。また、阪神甲子園球場の「甲」も十干の「甲」が由来です。阪神甲子園球場が完成した1924(大正13)年は、「十干」「十二支」のそれぞれ最初の年である「甲」と「子」が60年ぶりに重なる縁起の良い年ということで、「甲子園」と名付けられました。物語の始まりや新しいサイクルを意味します。
巳(ヘビ)と十干が組み合わさると、静かな変化や知恵、内なる成長といった深い意味が見えてきます。
まとめ
いかがでしたか?
ヘビという神秘的な存在を通じて、自分自身の内なる変化や成長を見つめ直してみるのも面白いかもしれませんね。
2025年のヘビ年や巳の日に特別なことを計画してみてはいかがでしょうか?きっと新たな気づきや変化が訪れるはずです。
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