世代間の交流を促進、

「リバースメンタリング」の魅力

現代のビジネス環境は日々変化しており、企業は常に新しいアイデアや革新的な技術を求められています。

そのため、従業員のスキルアップや自己成長意識の向上が重要視されるようになりました。

こうした状況で注目されている「リバースメンタリング」。今回は「リバースメンタリング」について紹介したいと思います。

リバースメンタリングとは

通常一般的企業では「メンタリング(mentoring)」が採用されています。「メンタリング」とは、上司や先輩社員がメンター(指導者・助言者)になり若手をサポートする状態を敷いています。

「リバースメンタリング(reverse mentoring)」とは、「メンタリング」の逆で、若手が上司や先輩社員に年齢や役職の上下関係を超えて助言する逆方向(=リバース)の仕組みのことを言います。

例えば、最近のプログラミングの傾向・SNSのトレンドなど、ITやトレンドに対して敏感な若手社員の知識やスキルが企業に求められリバースメンタリングが広まりました。

世界で日本で導入!リバースメンタリングの実践企業

リバースメンタリングを初めて取り入れた企業としてはアメリカのGE社が知られています。

GE社ではリバースメンタリングを社内教育プログラムの一環として取り入れ、多くの企業や組織にも広まっていきました。GE社がリバースメンタリングを始めた頃はITの動向や使い方を若い社員から教えてもらうことが主流でしたが、今ではダイバーシティの推進に力を入れています。

他にも日本での事例として、日本で初めてリバースメンタリングを導入したといわれているP&Gと、若手社員がITについてリバースメンタリングするということを目的にしている資生堂を挙げます。

<P&G>

①管理職が目下の社員の気持ちを理解する

②子育ての悩みがある部下への対応をする

③多様な部下に対する理解を深めて育成する

<資生堂>

①役員のITスキルや意識を向上させる

②世代や事業領域が違う若手社員とコミュニケーションを行う

リバースメンタリングを上手に活用しよう

リバースメンタリングの目的別実践メリットは、各種考えられます。

■技術革新の情報共有

先程も述べましたが、若手社員がITやSNSなど最新技術に詳しい場合、上司にその知識を教えることで会社全体のIT技術の向上につながります。

■新しいビジネスモデルの創出

例えば若手社員の持つ技術や知識を活かし新しいマーケティング戦略や開拓を、リバースメンタリングを通じて若手社員からのアイデアを受け取り、新しいビジネスモデルを創り出すことができます。

■ダイバーシティの推進

リバースメンタリングを通じて若手社員と上司の交流が増え、多様な人材育成につながる、また、異なる世代や背景を持った社員同士がコミュニケーションを取ることにより企業内のダイバーシティすなわち、お互いの考えや価値観、個性を受け入れながらともに成長することの推進にもつながります。

このようにリバースメンタリングは目的によってメリットが多少異なってきます。どのような目的を持って実践するかを明確にすることでより効果がでるのではないでしょうか。また1つずつ実践してみても良いかもしれません。

まとめ

若手社員は通常、上司や先輩社員からの指導により成長していますが、リバースメンタリングを取り入れることで年齢や役職に関係なく、自分よりもその分野に対し経験豊富な人と交流することで、新しいアイデアや知識を得ることができます。

上司側もリバースメンタリングにより新しい知識やアイデアを得る機会があるため更なる成長に繋がり、また部下とのコミュニケーション不足解消にもなります。

異なる世代や背景があっても、お互いの感覚や価値観を共有し、理解し認め合うことができる。大切にしていきたいことですね。

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