人が成長するために必要なチカラ、
ラーニングアジリティとは?

デジタル技術の進歩やAIの普及などにより、現代は変化の激しい時代といわれています。私たちをとりまく環境は刻一刻と変化しているため、必要となる知識やスキルも次々と変わっていくことが予想されます。では、そんな中で生き抜いていくためにはどうしたらよいのでしょうか?

今回は、今や多くのグローバル企業で採用や社員の能力開発に取り入れられている「ラーニングアジリティ」について学んでいきたいと思います。

「ラーニングアジリティ(学習機敏性)」の定義

「ラーニングアジリティ(Learning agility)」とは、世界最高峰の人材コンサルティング会社であるコーン・フェリーが提唱した概念で、「経験から学ぶ意欲と能力が高く、そこから学んだことを新たな環境においても成功させるために応用できる能力」を意味します。

例えば、今までの経験が通用しないような初めての環境で慣れない業務をすることになっても、新しい知識をどんどん吸収し、成果を出していくようなたくましさといえるかもしれません。

なぜこれからの時代に重要なのか?

ラーニングアジリティがなぜ重要なのかというと、それは変化に適応できることです。これからは、昨日までの常識が今日ではもう古いということが現実となっていくかもしれません。そのため、変化にすばやく対応できる能力がビジネスにおいても重宝されることでしょう。

また、近い将来、今の人間の仕事の半分ほどをAIが奪うと予想されますが、これからも残り続けるのは人間らしい創造的な仕事であるといわれています。ゼロからイチを作り出す創造的な仕事をするためにも、変わりやすい人の心や流行を察知し、すぐにビジネスの場に応用できる能力は重要となってくるでしょう。

要注意!成長を阻害してしまうポイント

人が成長するために気をつけたいことは何でしょうか。それは、守備的になることです。例えば新しい環境では、不慣れなせいもありどうしても自分に自信が持てず、守りに入りがちです。そのため、周囲の人のアドバイスに素直に耳を傾けることができなかったり、不明な点を誰かに聞けなかったりすることで、孤立してしまう可能性があります。

また、過去の成功体験から物事を判断してしまうと、新しい環境ではその経験が通用しないこともあるかもしれません。常に周りの意見やフィードバックに耳を傾ける姿勢が大切になってくるでしょう。

ラーニングアジリティを身につけるために必要なこと

ここからは、ラーニングアジリティを身につけるには、どのようなことを意識すべきなのかについて見ていきましょう。

・学びに対しては常に当事者意識を持ち、どのように活用できるかを考える

・何を解決するために学ぶのかを意識して学ぶようにする

・新しい経験から次につながる何か学ぼうとする

・昨日までの常識を捨てる勇気を持つ

・目上の人からだけではなく、後輩や部下など誰からでも学ぶ姿勢を持つ

まとめ

「学ぶ」というのはどうしても机に向ってする勉強というイメージがあり、なかなか経験から学ぶというイメージには結びつかないかもしれません。しかし、ラーニングアジリティとは、自身の目標を達成するためにどのように積極的に動いていくのか、そして学びをどう新しい環境で応用していくかということなのでしょう。

変化の激しい時代を乗り越えて自身が成長していくためには、今までの常識を疑う勇気を持ち、新たな環境でも知識を吸収していこうとする心構えが必要となってきます。日々の意識を変え、ラーニングアジリティを磨くことは、これからの私たちの市場価値を高める上で大切な要素だといえるでしょう。

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