今の自分に必要なものを見つめ直す、
「断捨離」のススメ

今年もあと2か月を切り、衣替えがてら年末に向けて少しずつ片付けも進めていきたい時期ですね。片付けと言えば思い浮かぶのが「断捨離」。2010年に流行語大賞にノミネートされたこの言葉ですが、ただ不要なものを処分すればいいと思ってはいませんか?実は断捨離にはもっと奥の深い考え方があり、実践することで自分のこれまでのライフスタイルを見つめ直すきっかけにもなるようです。そこで今回は、断捨離の意味やそのメリットについてみていきたいと思います。

断捨離の意味とは?

もともと「断捨離」とは、ヨガの思想の1つです。

「断」=入ってくる不要なものを断つこと

「捨」=不要なものを捨てること

「離」=ものへの執着から離れること

ものへの執着心を減らし、自分にとって本当に必要なものは何かを見つめ直すこと、そして、不要なものを捨てていくことで、身軽で快適なライフスタイルを取り戻すことができるというのが「断捨離」の考え方です。なお、断捨離の提唱者である やましたひでこさんは、「ものへの執着を捨てて、身の周りをキレイにするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリする」ものだと定義しています。

当初は主に「もの」に対して「断捨離」という言葉が使われていましたが、最近では「人間関係」「時間」「思考」に対しても使われるようになり、書籍も多く見かけるようになりました。

「執着」から離れる

人は、失ったり孤独になるのが怖いので、他人や物にしがみつくことがあります。それが、「執着」です。執着する対象は、友人や恋人、仕事、ステータス、お金、持ち物などのほか、過去の栄光や失敗、罪悪感なども当てはまります。

執着は強くなるにつれ自分を支配し、「欲」をかきたてるといわれています。物欲や知識欲がかきたてられると、あらゆるものや情報が増加します。そうすると頭の中は雑然としてしまい、何が大切なのか、何が必要なのかがわからなくなってしまうのです。

執着してしまうのは、悪いことや恥ずかしいことではありません。ただ、執着してしまうことで、自分を苦しい状況に追い込んでしまうこともあります。断捨離によって執着から離れることで、結果として自分にとって本当に大切なことだけを見つめるシンプルな暮らしを実現できるようになるのかもしれません。

手放すメリット

ここからは、「断捨離」には具体的にどのような効果があるのかを見ていきましょう。

“今”の自分を見つめ直す機会になる

身の回りのものの多くは、手に入れたのも自分、持っているのも自分です。今の自分に必要なものと不要なものを見極める中で、本当に自分が欲しいもの、大切にしていきたいものに気づくきっかけを与えてくれます。 

ストレスが軽減し癒される

人は情報の80%を目から取得しているため、不要なものに囲まれていれば、それだけストレスを感じています。今の自分に必要なものだけにすることで、日常から感じるストレスが減り、お気に入りのものに囲まれることで癒しの効果も期待できるでしょう。

思考や感性が取り戻せる

不要なものが多ければ、それだけ思考や感性は濁りやすくなります。散らかった机では、仕事や勉強に集中できなかったり、アイデアが浮かびにくくなったりするのと同じです。ものを整えることで、思考や感性が明確になるでしょう。

新たな出会いがやってくる

不要なものを手放して新しいものが入るスペースがあくと、自然と今必要なものが入ってきます。現在手の中にあるものを握りしめていては、新たなご縁やチャンスを掴むことができないのです。

まとめ

不要なものを捨てるだけでなく、心の中にあるいつの間にか囚われていた執着を手放すこと、それが「断捨離」の本質の部分のようです。ものを捨てることを通して自分の心と向き合い、必要なものだけを厳選することで物事を見極める力を養い、同時に執着から離れることで無駄なストレスから解放されるのです。

捨てるということは、目の前からものがなくなることではなく、本当に大切なものが残るということ。2022年に向けて、自分に変化をもたらしたい、何か新しい価値を見つけたいと思ったら、断捨離をして今の自分を見つめ直してみるのもよいかもしれませんね。

 

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