多様性の時代、自ら輝くコツとは?
~ホスピタリティ精神を身につけよう~

あなたは何のために仕事をしていますか?家族のため、お金を稼ぐため、生きるため。ひとそれぞれの目的があると思いますが、自分が携わったことが、誰かのしあわせに繋がるなら、これ以上のやりがいはないでしょう。旅館やホテル、飲食店、医療現場などサービスを提供する場で広く浸透しているホスピタリティ精神ですが、職種に限らず、私たちがやりがいを持って仕事をする上で、とても大切なものといえるようです。今回は、このホスピタリティ精神について考えてみたいと思います。

ホスピタリティとは

ホスピタリティの語源は、ラテン語の「Hospics(客人の保護者)」という言葉に由来しています。巡礼の途中で、疲れたり空腹やのどの渇きを覚えたりした旅人に、現地の人たちが無償で宿や食べ物を提供したり、病気になったときの看病をしたということから始まりました。そのためホスピタリティとは、対価を求めるのではなく、喜びや癒しなど、客が求めている以上のことを提供することに重きを置いています。

サプライズにも似た概念ですが、わたしたちは予想外に嬉しいことをされると感動する生き物であり、人が喜んだり感動したりしている姿を見て、自分自身もしあわせを感じるというのがホスピタリティ精神です。

サービスとのちがい

「サービス」はラテン語の「Servus(奴隷)」という言葉に由来しています。「仕える」とか「奉仕する」という意味を持ち、サービスを受ける人が主人、サービスを提供する人が従者というはっきりとした主従関係があります。また、サービスには提供したものに対して対価が発生するという特徴があります。

サービスがホスピタリティに変わるには、お店やスタッフが誰にでも等しく行うサービスにプラスして、ひとりひとりにあった気配りや思いやりを示し、相手の満足や感動を得ることが必要といえるでしょう。

ホスピタリティ精神を身につける10のコツ

ここからは、ホスピタリティ精神を身につけるコツをご紹介します。

■明るく気持ちのいいあいさつをする

■さわやかな笑顔を向ける

■ワンランク上のことを常に考える

■相手の喜びや感動をやりがいにする

■相手の変化を感じ取る

■ひとをほめるトレーニングをする

■聞き上手になり、相手が話しやすい雰囲気を作る

■自分がホスピタリティを受けてみる

■道端のゴミを拾う

■困っている人に気づき、手を差し伸べる

どれも日頃から意識するだけで、気軽に取り組めそうな内容ですね。できることからぜひ、実践してみてはいかがでしょうか。

※参考文献:「ホスピタリティ」の起源 中川伸子

まとめ

ホスピタリティ精神とは、何か特別なことをしようとする気持ちという意味ではありません。というのも、日常の何気ないことの積み重ねの上にホスピタリティ精神は息づいているからです。つまり、自分の家族や職場の人間関係をよくしていくこと、相手に対して思いやりの気持ちをもって行動していくことで、ホスピタリティ精神は自分の中に徐々に根付いていくのです。

相手の喜びや感動が自分のしあわせになる、そんな生き方・働き方を心がけることで、次第に質の高いホスピタリティ精神を身につけることができ、自ら輝く人材に成長できるのではないでしょうか。多様性の時代、どのような職種においても、いきいきとやりがいを持って働くために、ぜひ日頃から意識しておきたいものですね。

 

 

 

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